人生を輝かせる『キレイ』が満載!

マリー秋沢さん

2013年9月30日 公開

インナービューティー・スペシャリスト体内ケアの観点から旬の野菜やお魚の知識、日本が誇る発酵食品や調味料などをご紹介しながら、体に良い料理を提案する教室を開催。糖尿病の方のための、低糖質料理のメニューを現在開発中。近日公開予定。また、飲食店などのコンサルティングや執筆、講演活動も行なっている。 公式サイト:http://www.beautyneeds.net 公式ブログ:http://blog.excite.co.jp/marie-antiaging/ Facebook:Marie Akisawa

身体の内側の美しさも同時に意識していけば、 10年、20年後のアンチエイジングは約束されます

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Q1:インナービューティースペシャリストとして、最も大切にされていること(哲学や信念、お気持ちなど)を教えていただけますか?

インナービューティー・スペシャリストとは、身体の内側からキレイでヘルシーになるには、どんなことをすればいいか、という選択肢を、多くの方に知ってもらう職業です。

例えば、健康に良いという方法を聞いたら、その方法だけにこだわってしまいがちですよね。でも、その方法だけに固執するよりも、多くの情報を集めることにより、さまざまな方法をご自身で試してみることのほうが大切です。

というのも、ご自身が目指すインナービューティーとはどんな状態なのかを意識しながら、必要な健康法を選択すれば、あなたのインナービューティーは着実に磨かれることになるからです。

「体内の老廃物にさよならしてすっきりキレイにしたい」と考えていらっしゃるのであれば、普段フル稼働している内蔵を休ませてあげるために、まずは週末だけでもプチ断食をしてデトックスをしてみる。これは体質改善のきっかけにもなりますし、細胞レベルでキレイになる近道です。

一方、じっくりデトックスされたい方は、マクロビオティックな要素を取り入れて、普段ならお肉を選択するところをお魚を選び、野菜を沢山食べるように心がけてみる。朝にはローフードを取り入れて酵素いっぱいの野菜ジュースを飲んでみるなど。

さまざまな知識を身につけつつ、実際にこれ!と思ったことは、すぐに取り入れてみましょう。

見た目の美しさに磨きをかけながら、身体の内側の美しさも同時に意識していけば、今から10年、20年後でも自然とアンチエイジングなステキな女性でいられるはず、と私は信じています。

Q2:ご自身のお仕事の中で、特に印象に残っている出来事や思い出を教えてください。

随分と昔のお話なのですが、約10年ほど前、アメリカのビューティー&ヘルス事情を得るために、アメリカに滞在しながら大手サプリメントブランドのショップで働いていた経験があります。

その時、アメリカ人の健康への意識の高さはそれとなく理解していたのですが、そのショップで働いてお客様と接したときに、改めて驚きを隠せないほどの方と出会ったことがありました。

その方は、みるからに80歳以上は超えているご老人。ショップに入ってくるや否や歩み寄ってこられ、私に最近のご自分の体の調子や健康法、そして摂取されている数多くのサプリメントとそれらの感想を語り始めました。

こちらも日々の勉強を怠らずに、その当時の最新のサプリメントの情報を把握していたつもりでしたが、その方は、ほとんどのサプリメントの知識はすでに豊富にお持ちで。

最後には「試してみないとわからないからこれを買って行くわ」と、普段、あまり誰も目にとめないような商品をご購入され、満足げにステキな笑顔を残してお店を後にされました。接客しなければならない私が逆に色々な知識を教えられ、圧倒され続けた経験でした。

インナービューティー、そして健康を維持しながらアンチエイジングな毎日をステキに過ごすためには、とにかく自分に合ったライフスタイルから食事、そして何が自分にとって幸せでいられるか、などを探求して、自分で確かめた上で納得して実践することがポイントです。

あの幸せそうな笑顔を振りまく元気なアメリカ人のおばあちゃんとの出会いは、その後に常に今から20年、30年、40年後の自分はどうなりたいか、またそのイメージに近づくためには何をすることが必要なのか、ということを考えるきっかけとなった貴重な体験になりました。

いくつになっても、自分の体のことは自分で責任を持って知る努力をする、そして上手に対処してあげることが大切ですよね。

Q3:どうすれば、自分の体調にあうサプリメントを見つけられますか?

サプリメントを摂取したいと思われても、なかなか何から摂取していいのかわからない。そのように思われている方におすすめしたいのは、まずなりたいご自分の理想像を考えてみることです。

ご自分が最も変わりたい、改善したい点を挙げてみてください。例えば「3ヶ月後にはスリムになっていたい」、「ストレスの感じない状態になっていたい」、「肌荒れが改善されたい」など...。複数の場合は、まず優先順位をつけて何から変えて行きたいかを挙げてみましょう。

そして、それぞれの症状に対して特定な成分を摂取します。複数の成分が少量ずつ配合されているものよりも、主となる成分の含有量が多く入っているタイプが良いでしょう。なぜなら、その主となる成分があなたの症状を確実に改善してくれたら、その成分はあなたを生涯サポートしてくれる成分になり得るからです。

また、3ヶ月の様子を見るのに、複数の症状をいちどに治したいと欲張らないことが大事。たとえば「肌荒れ」を第一に改善したいのならば、それに対応するサプリメントを摂取し、体の不調を順番に改善していかれることをおすすめします。

なぜなら、最初に摂取した成分がもしご自分に作用しなければ、また「肌荒れ」の症状を改善してくれると言われる他の成分を試さなければならないからです。

同じサプリメントを3ヶ月間摂取し、もし少しも改善が見られない場合には、同じ症状に作用すると言われる他の成分を次に試してみることで、ご自分にぴったり合ったサプリメントが見つかるはずです。

そして「肌荒れ」が改善したところで、「ストレスフリー」になることに集中し、またその症状に対応するサプリメント選びを開始するのです。

このような要領で根気よく、ご自分のサプリメントが見つかったら、もう安心。賢くサプリメントを摂取することで、毎日が快適に過ごせるようになるでしょう。

Q4:マリー秋沢様とサプリメントとの出合い、そして魅力を教えて下さい。

私の母はアメリカに住んでいたことがあったからか、昔からビタミンを中心に健康に良いと思うサプリメントを積極的に摂取していました。母は私が風邪を引いた時は必ずビタミンCを飲んで寝なさい、と言う人でしたから、若いころからサプリメントを摂取することはごく自然なことでした。

一方、父は医者で、何かにつけて抗生物質を飲みなさいと言う人でした。子供ながらにどちらかというと風邪の引き始めはサプリメントと睡眠で治そうと思い、それでも風邪が改善しなければ、父のいう風邪薬を飲もうという、今でいう統合医療的な考え方(西洋医学と東洋医学の融合)が、すでに若いころから身に付いていたのかもしれません。

その後、20代で美容関連の通訳をしていた頃に出会ったアメリカ人の美容家の先生が、サプリメントを自らの症状に合わせて自由自在に選ばれていたのを見て、私も美容と健康の観点で取り入れてみたいと思い、栄養成分の勉強をはじめました。

それからというものの、サプリメントのみならず、食べ物の栄養についても積極的に意識するようになりまして。現在は、料理をお教えする立場になり、健康面を考えた上でのお料理をご提案させていただくまでになりました。

みなさんが元気になり、美味しくヘルシーになられることを想像することに、幸せを感じております。

Q5:最新のサプリメントのトレンドを教えて下さい。

サプリメントにトレンドがある、というのは、日本ならではでないかと思われます。例えばサプリメント大国、アメリカでは普遍的に良いものは良いとして科学的に良いとされる成分であれば何度でも話題に取り上げられ、もてはやされます。

日本のように、去年話題になった成分のことはもう、聞きたくない、などというような考え方はほとんど無いと言って等しいかもしれません。良いものはいつまでも良いですし、様々な成分が存在するなかで、人それぞれ体質に合う、合わないがあるものです。

私は現在、オールアバウトというサイトでサプリメントの記事(http://allabout.co.jp/gm/gc/418661/)を書いています。先日は、ドクターズインタビューで、衣理先生がご紹介してくださるサプリメントについてお話をお聞きしたのですが、次回、お話をお伺いする先生は、いまから3年ほど前に日本で話題になったレスベラトロールというアンチエイジング系のサプリメントの更なる研究発表についてお話をしてくださることになっています。

サプリメントは、まだまだ十分な科学的データに乏しい成分もあるため、常に研究が行われており新しい情報がどんどん更新されていっています。

そんな状況から、ご自身の身体に合っていると思われるサプリメントを見つけられたなら、どうぞわき目もふらず、流行、廃りなどにまどわされることなく根気よく飲み続けてくださいませ。

ただ、トレンドという点であえて取り上げるのであれば、アメリカでは現在、吸収が早く、噛み砕くことが必要のない、携帯できるリキッドタイプのサプリメントが話題になっているようです。

Q6:スキンケアや食べ物、健康法など、ご自身の美容に対するポリシーとは?

食べるもののすべてが、私たちの血となり肉となるので、口にするものは極力選択して食べなければなりません。しかし、あることにとらわれて、極端な栄養の摂り方をしてしまうと、たちまちバランスが崩れてしまうので、ここでもまたまた注意が必要です。

たとえば、マクロビオティックの考え方は、基本的に玄米菜食のため、肉や魚は食べません。そのためデトックスなどを念頭にマクロビオティックを実践される方は、出来る限り、植物性のタンパク質(大豆、豆腐などの大豆加工品)をしっかり摂る必要があります。(ストイックなマクロビオアンは、豆腐などは体を冷やすという理由であまり食べられません)

タンパク質は、私たちの体の約60兆個の細胞を作ってくれています。お肌のハリや、髪の質などにも影響を及ぼすので、意識してしっかり摂取することが必要なのです。

また、マクロビオティックの基本的な考え方は、身土不二(その土地の旬のもの)、そして一物全体(皮、葉、根もすべてまるごといただく)などに基づいているため、旬のものはオーガニックなお野菜を中心に、できるだけ皮をむかずに丸ごといただくこともポイントです。

私は、マクロビオティックのお野菜料理をふんだんに取り入れますが、タンパク質をしっかり摂取するために、お肉やお魚も食しています。食事療法は継続することが大切なので、ご自分が無理のない範囲で、食を楽しみながら行うことが理想といえます。

マクロビオティックとともに、“ローフード”という、生の状態で多くの酵素作用を期待する食事療法も見直されてきています。

酵素いっぱいの食品は、そうでない食品を食べる前に摂取すると、消化を促してくれるので、とても良いといわれています。生野菜を食べたり、生野菜ジュースを飲んだり、生の動物性食品(さしみなど)を食べ、酵素が破壊されないとされている摂氏48度以下でならば加熱してもかまわないと言われている料理法です。

このように、さまざまな食事療法がありますが、まずはご自分のライフスタイルと嗜好などに合わせて良いところは取り入れる形で、美しくなるためのオリジナルレシピを作ってみて下さい。

きっと、素敵なあなたを引き出す、あなたにぴったり合った最適なお料理の数々が生まれてくるはずです。内面のキレイを引き出すために、毎日の食事から変えていきましょう。

Q7:どのような女性を美しいと思われますか?

美しい女性とは、ご自分のチャームポイントをしっかり知っていて、それをさりげなくアピールできる女性でしょうか。

初対面でもしっかりと相手の目を見て笑顔で接しながらも必要以上のことはいわずに、ご自分の熱い思いだけは必ず相手にしっかりと伝えることのできる女性。そんな女性を美しいと思います。

Q8:ご自身の豊かなライフスタイルのために心掛けていることとは?

私にとって豊かなライフスタイルとは、穏やかで心に余裕のある自分をキープできている状態です。

自分の環境や、日々関わる人々に感謝をしながら、自分の幸せをひとつひとつ噛み締めることができたとき、心に余裕が生まれて、毎日が豊かになります。

心に余裕が出てくると、自然と周りにやさしくなれて、笑顔が自然とこぼれます。このような豊なライフスタイルを維持するには、まずは自分のやるべきことを計画立ててこなし、時間に余裕のあるスケジュールを組むことが大切ですね。

Q9:長年、愛飲されているサプリメントを教えてください。

マルチビタミン&ミネラル、ビタミンCは必ず摂取しています。

Q10:現在のプロジェクト、今後に向けて行いたいプロジェクトはありますか?

私は現在、医者であり糖尿病患者である父の血糖値を測りながら、糖尿病を患っている患者様に適した“糖質オフの料理”を開発中です。

GI値(グリセミック・インデックス)という数値があるのですが、こちらは血糖値上昇指数のことで、“GI値の低い食品を食べるほうが血糖値が上がりにくく、食後のエネルギーが体脂肪に変換されにくくするために選択するものです。(GI値の高い食品は、白米などの炭水化物やフルーツなどの果糖、そして当然ながら、砂糖を使ったケーキなどを指します)

ですから、炭水化物を減らし、野菜やお肉やお魚料理を充実させた食事にしてみることも、血糖値対策には効果的と言えます。

現在開発中の“低GIの糖質オフ料理”では、炭水化物は食べても少量、あるいは、白米よりも玄米、などというように、できる限り、血糖値の急上昇を抑える食品を選んで、レシピを考えています。

この料理を食している父は、その成果が現れはじめており、血糖値やヘモグロビンH1Cという数値が低下。糖尿病が原因で起こる合併症(失明、壊死、腎機能障害、心臓病)は当然、発症しておりません!

このレシピは食事の量を減らしたり、カロリー制限をしているのに(間食はほとんどしないのにも関わらず、)ずっと理想の体重にはなれずに悩んでいる、という方には、是非とも試していただきたいものです。

今後もこのようなヘルシーな料理のご提案や、料理指導を、精力的にこなし、ダイエットに励んでいらっしゃる方にプラスになるように活動をしていきたいと考えています。
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