人生を輝かせる『キレイ』が満載!

EITAさん

2011年3月30日 公開

ヘア&メイクアップアーティスト AVGVST所属 渡仏後、著名美容家のロマン・ソラン氏、モーリス・フランク両氏に師事。数々のパリコレクションでチーフを務める。現在はパリと東京をベースにファッション誌、ビューティ誌、広告などで活躍。モード感溢れる上品かつ端正なメイクに定評がある。

日本の女性にもっと輝いてほしいから、 パリで得た知識を伝えたい

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Q1:ご自身のメイクをひと言で表現するとしたら? メイクをするうえで、最も大事にしていることは何でしょうか?

「気品」を感じさせるメイク。どんなアバンギャルドなメイクでもあくまでも女性が美しく見えなければ意味がないと思います。
メイクは引き算。主張したいポイントを丁寧に仕上げたらあとはさらりと手を抜く。それによって主張が見えてくるものです。

Q2:お仕事の中で、印象に残っている作品を教えてください。

すべての作品に思いを込めて作っていますが、
数々のハリウッド女優たちのオーラは強く印象に残っています。

Q3:たくさんのモデルや女優と関わる中で、どんな女性を美しいと感じますか?

オンとオフ、仕事とプライベート、フィジカルとメンタルのバランスが取れていること。
またそれを意識なさっている方は内側からの輝きが美しいです。
そして自分を変えることを恐れずいつまでも好奇心とチャレンジ精神を忘れない女性。
「いまの自分より明日の自分を美しく」と思う人。

Q4:街で見かける女性のメイクについて、気になっていることを教えてください。

UV対策なのか、ベースメイクが厚すぎます!
ベースメイクに対する認識が古く、自分がいちばんモテた頃のトレンドそのままに時が止まっている。
そもそも日本人のメイクの概念は、まずキャンバスである肌をファンデーションでベタッと地塗りしましょう、というところから始まるから、
壁みたいな厚塗りになってかえって老けた印象になりがち。
あと、肌がオークル系なのにピンク系のファンデを使って白浮きしていたり、顔と首の色が違っていたり、肌色に対して鈍感なところがある気がします。
アイメイクの色味や眉なども、フレッシュに見えることを心がけて。若く見えることと、若づくりは違います。

Q5:自分に似合うメイク、自分をより美しく見せるメイクを見つけるコツを教えてください。

好奇心とチャレンジ精神を持ち続け、自分ひとりのためではなく、相手を意識してまわりの反応に耳を傾け、
コミュニケーションを楽しみながら美しくなっていただきたい。
年齢や経験を味方につけ、自分のスタイルを確立していくこと。
パリジェンヌの生き方はお手本になります。

Q6:大人メイクのトレンドは?

どういうアイメイクをするかとか、何色のリップをつけるかということよりも、
トレンドやセンスがはっきりわかるのが肌の質感です。
最近のトレンドは、グロッシーでもツヤツヤでもなく、セミマットぐらいの肌。
アイメイクやマスカラよりも肌のクオリティにポイントが置かれるようになり、
眉もシェイプをきっちりとらずにニュアンスで仕上げるのが主流です。

Q7:「ここだけはおさえたい!」メイクのワンポイントレクチャーをお願いします。

ファンデーションだけでベースを作らないこと。ファンデーションは重ねれば重ねるほどくずれるので、
UV効果があってなおかつ薄づきでカバー力のあるものを選び、できるだけ薄くつけることがポイントです。
そして隠したい部分や色ムラはコンシーラーやコントロールカラーを使って調整を。
動きやすい目元や口元はやわらかめのコンシーラーを、ピンポイントのシミなどを隠すには固めのコンシーラーを使い分けるのがコツ。
特に小鼻のまわりやTゾーンがテカっていたり、くずれていたりするとだらしない印象に見えるので、
ベースを薄く作り、こまめにリタッチすることが大事です。

Q8:スキンケアや食べ物、健康法など、ご自身の美容に対するポリシーを教えてください。

顔は自分で作っていくものだと思っています。表情も含め、顔は心や生活の鏡のようなもの。
いかに血行をよくし、筋力を保ち重力から守るかが大切だと思います。
食事も旬のものをいただき、スキンケアも念じながら、心にも栄養をつけるイメージで。
あと、精神にも脂肪がつかないように日本舞踊を続けています。

Q9:長年愛用しているメイク道具やスキンケアを1つだけ教えてください。

特別にオーダーしたメイクブラシを愛用していますが、最高の道具は自分の手。
ファンデーションもアイシャドウもすべて指で塗りますが、微妙なぼかしもできるし、
ファンデーションを塗った仕上げに手で包み込んであげると密着度もよくなります。

Q10:いまやってみたいこと、これからやってみたいことは?

パリで自分が吸収したものを日本の女性に伝えたいと思っています。
フランス女性は、「今日の自分より明日はもっと美しくなりたい」という貪欲さを持っているので、
自分が変化することを恐れない。だからまるでワインのように時間が経つほどに熟成して、
50歳になっても60歳になっても輝いています。
私のヘア&メイクという仕事は外見を美しく仕上げる仕事ですが、それによって気分が上がり、
内面から輝きを放ち、より日本の女性たちがキラキラ輝いてくれることが夢です。
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