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山本浩未さん(前編)~キレイの哲学編~

2016年5月16日 公開

トップメイクアップアーティストとして、数多くの美容誌や女性誌、テレビなどで活躍する山本浩未さんに、Dr.衣理がインタビュー。ご自身が年齢を重ねたからこそ実感したと語る、“メイクのチカラ”を美人論とともに伺います。

PROFILE

1964年広島県生まれ。
資生堂美容学校卒業後、資生堂ビューティークリエーション研究所を経て、1992年にフリーとなる。 多くの女性誌、美容誌にてメイクアップ術をレクチャー。
わかりやすく、実用的なメイク方法や美容論に、さまざまな世代から支持を集めている。
著書多数。近著は「きれいは力」(幻冬舎)



「40代後半からはメイクの意味合いが変わってくる。ゆるんだ肌を立て直すために不可欠なものに」...山本さん

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Dr.衣理

ヘアメイクアップアーティストとして、美容業界をリードしていらっしゃる浩未さん。
ここ最近では仕事のキャリアで、何か変化はありましたか?

山本さん

そうですね、私はちょうど今年で50の壁を乗り越えるところなんですが、「肌年齢が変わる」ってこういうことなんだ! と改めて実感しましたね。 以前から、年齢を重ねると肌の質感が変わる、たるみが現れるなど、私自身もお話していたんですが、いざ自分がその年を迎えてみると、想像していたことと全然違う感じで(苦笑)。 これまでゆっくりと味わっていたエイジングが、急にガクンと落ちましたね。


Dr.衣理

ご実感がよくわかります。 確かに40代と50代ではホルモンバランスも変わってきますし、肌や体調に大きな変化が現れます。 その変化に戸惑いを覚えて、クリニックに来院される女性も多くいらっしゃいますし。 年齢に伴い、肌のお手入れも変わりますが、メイク方法にも変化がありますか?


山本さん

40代前半と後半ではメイクアップの役割が異なってきます。 たとえば肌づくりにしても、40代後半になると肌にゆるみが現れてしまうので、まずはスキンケアや化粧下地で“肌の立て直し”が必要になってきます。


いままで化粧下地といえばハリを与える、ファンデーションを明るくする程度の役割だったのが、年齢を重ねるほどに小じわをふっくらさせたり、シミを目立たなくする必需品になったり。 化粧下地ひとつにしても、その存在感が際立つようになりますね。


Dr.衣理

メイクアップが単におしゃれのため、ファッションのため、ではなく、自分の表情をつくるために必要になってくるということですね。


山本さん

はい。ですから、40代前半までは「メイクは必要」程度でしたが、40代後半からは「メイクは不可欠」な存在になります。 目もとや口もとにもゆるみが現れることから、単にアイラインやリップラインを描くのではなく、“立て直し”を意識してメイクすることが必要になりますし。


目もとや口もとのポイントメイクもまずバランスを整えることが先決で、ひと手間かかるようになると思いますね。どこかのパーツを盛るような“一点豪華主義”ではなく、バランスを合わせていくという作業です。

Dr.衣理

...なるほど! それはフェイスデザインでも同様ですね。
ヒアルロン酸注入にしても、“一点豪華主義” で「目もとだけをふっくらさせたい」という方もいらっしゃいますが、美しさはバランスありきなので、それをそのまま施してしまうと、不自然になってしまう。
年齢を重ねるほどに、バランス感が大切になってきますね。

 

「スキンケア、メイク、美容医療...それぞれが得意とすることを、バランス良く取り入れるのが理想」...Dr.衣理

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山本さん

数年前に気持ち的に落ちてしまったことがあり、その時に ヒアルロン酸注入 を受けまして。 こめかみと目の下に注入したのですが、気分もモチベーションもすごく上がりました(笑)。 それ以来、美容医療は上手に取り入れれば有効だと思うようになりましたね。 美容医療を選択肢に加えると、いろんな“美のカード”を楽しめるようになりますし。

 

Dr.衣理

...本当にそうですね。
スキンケア、メイク、美容医療とそれぞれの得意とするカードを取り入れられれば理想的ですね。

山本さん

若い頃に比べて、40代、50代のほうが肌がやわらかくて動きやすくなっていますからね。 そういう意味ではスキンケアやメイク、美容医療もその効果をより実感できるようになるのでしょう。 その点では大人肌には、大人肌なりの魅力があると感じています。


山本浩未さんのきれいの哲学

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「アルビオンのハーバルオイルに出会ってから、オイルの肌効果に感銘を受けて、それ以来、オイルファンに。スリーのオイルはお風呂上がりによく使っています。ラ・クレームは肌が不安定な時にも活用できる必需品。手もとになくなると不安になるほど。SK-Ⅱの化粧下地は、大人にとってどれだけ化粧下地が大切かを教えてくれた逸品。テレビに出演するときは必ず使っています」。
クレ・ド・ポー ボーテ ラ・クレーム 25g 52,500円/資生堂インターナショナル、ブライトニング ルーセント ベース 25g 6,300円/SK-II、コンディショニング SQ オイル 30mL 11,550円/THREE
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「自分の手で丁寧に洗顔を行うことが、“日々のピーリング”になるんだと実感しました。
15分かけて、ゆっくりと肌をリセットしていきます」。
クレンジングクリーム テクニカルシリーズ 300g 14,175円/
米澤式健顔
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「“薄毛なんて他人事”と思わずに、若いうちから現在の毛髪を守るために地肌ケアに勤みたいもの。こちらの頭皮用オイルを塗布して、セグレタのマッサージャーで頭皮を揉みほぐしています」。
セグレタ 地肌マッサージャー オープン価格/花王
ジョジアンヌ・ロール エッセンス キャピロールAC 58mL 16,380円/ベルブランシュ
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