PROFILE
1964年広島県生まれ。
資生堂美容学校卒業後、資生堂ビューティークリエーション研究所を経て、1992年にフリーとなる。
多くの女性誌、美容誌にてメイクアップ術をレクチャー。
わかりやすく、実用的なメイク方法や美容論に、さまざまな世代から支持を集めている。
著書多数。近著は「きれいは力」(幻冬舎)
「40代後半からはメイクの意味合いが変わってくる。ゆるんだ肌を立て直すために不可欠なものに」...山本さん
Dr.衣理
ここ最近では仕事のキャリアで、何か変化はありましたか?
山本さん
そうですね、私はちょうど今年で50の壁を乗り越えるところなんですが、「肌年齢が変わる」ってこういうことなんだ! と改めて実感しましたね。 以前から、年齢を重ねると肌の質感が変わる、たるみが現れるなど、私自身もお話していたんですが、いざ自分がその年を迎えてみると、想像していたことと全然違う感じで(苦笑)。 これまでゆっくりと味わっていたエイジングが、急にガクンと落ちましたね。
Dr.衣理
ご実感がよくわかります。 確かに40代と50代ではホルモンバランスも変わってきますし、肌や体調に大きな変化が現れます。 その変化に戸惑いを覚えて、クリニックに来院される女性も多くいらっしゃいますし。 年齢に伴い、肌のお手入れも変わりますが、メイク方法にも変化がありますか?
山本さん
40代前半と後半ではメイクアップの役割が異なってきます。 たとえば肌づくりにしても、40代後半になると肌にゆるみが現れてしまうので、まずはスキンケアや化粧下地で“肌の立て直し”が必要になってきます。
いままで化粧下地といえばハリを与える、ファンデーションを明るくする程度の役割だったのが、年齢を重ねるほどに小じわをふっくらさせたり、シミを目立たなくする必需品になったり。 化粧下地ひとつにしても、その存在感が際立つようになりますね。
Dr.衣理
メイクアップが単におしゃれのため、ファッションのため、ではなく、自分の表情をつくるために必要になってくるということですね。
山本さん
はい。ですから、40代前半までは「メイクは必要」程度でしたが、40代後半からは「メイクは不可欠」な存在になります。 目もとや口もとにもゆるみが現れることから、単にアイラインやリップラインを描くのではなく、“立て直し”を意識してメイクすることが必要になりますし。
Dr.衣理
...なるほど! それはフェイスデザインでも同様ですね。
ヒアルロン酸注入にしても、“一点豪華主義” で「目もとだけをふっくらさせたい」という方もいらっしゃいますが、美しさはバランスありきなので、それをそのまま施してしまうと、不自然になってしまう。
年齢を重ねるほどに、バランス感が大切になってきますね。
「スキンケア、メイク、美容医療...それぞれが得意とすることを、バランス良く取り入れるのが理想」...Dr.衣理
山本さん
数年前に気持ち的に落ちてしまったことがあり、その時に ヒアルロン酸注入 を受けまして。 こめかみと目の下に注入したのですが、気分もモチベーションもすごく上がりました(笑)。 それ以来、美容医療は上手に取り入れれば有効だと思うようになりましたね。 美容医療を選択肢に加えると、いろんな“美のカード”を楽しめるようになりますし。
Dr.衣理
スキンケア、メイク、美容医療とそれぞれの得意とするカードを取り入れられれば理想的ですね。
山本さん
若い頃に比べて、40代、50代のほうが肌がやわらかくて動きやすくなっていますからね。 そういう意味ではスキンケアやメイク、美容医療もその効果をより実感できるようになるのでしょう。 その点では大人肌には、大人肌なりの魅力があると感じています。
山本浩未さんのきれいの哲学
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