撮影 / 国井美奈子
PROFILE
LUGAR(ルガール)主宰・ヘアメイクアップアーティスト
女性誌、広告、テレビの仕事を中心に、美容関連商品の開発などにも携わる等、様々な美のジャンルで活躍。
多くの女優やモデルから圧倒的な支持を受けている。『美容脳』(晋遊舎)、『上品かわいい基本のメイク』(角川マガジンズ)など著書多数。
■西山舞主宰 LUGAR(ルガール)公式HP
女性誌、広告、テレビの仕事を中心に、美容関連商品の開発などにも携わる等、様々な美のジャンルで活躍。
多くの女優やモデルから圧倒的な支持を受けている。『美容脳』(晋遊舎)、『上品かわいい基本のメイク』(角川マガジンズ)など著書多数。
■西山舞主宰 LUGAR(ルガール)公式HP
「固執するのをやめて、いろんなことを解放しているいま。すごく満たされています。」…西山さん
Dr.衣理
今回のゲストはヘアメイクアップアーティストの西山舞さんです。舞さんとは、以前、ビューティ対談をさせていただいたことがありましたが、思い返せば、あれからもう10年も経っています!
この10年でご心境や環境の変化はありましたか?
西山さん
はい。すごく変わりましたね。ちょうど4年前くらい、50代半ば辺りから、これまでとは異なるステージにシフトしたいなと考えるようになりました。その頃から女優さんのヘアメイクの仕事が主流になりはじめたことも大きいかもしれません。
それで、何から変えようかなと思ったときに、以前、本か雑誌で目にした、“ひとは環境で変わる生物だ”というフレーズを思い出して。であれば、「まずは住環境から変えてみようかな」と、4年前に海のそばにアトリエを借りて、週末はそこで過ごすようになりました。
それで、何から変えようかなと思ったときに、以前、本か雑誌で目にした、“ひとは環境で変わる生物だ”というフレーズを思い出して。であれば、「まずは住環境から変えてみようかな」と、4年前に海のそばにアトリエを借りて、週末はそこで過ごすようになりました。
Dr.衣理
まぁ! とっても素敵。東京の日常から解放されて、リフレッシュできそうですね。
西山さん
広い海や空を見ることで身も心も洗われて(笑)。東京のマンションにいる時とは異なる発想が次々と浮かぶようになりました。そんな環境のおかげか、いままでチャレンジしようと思いつつ、なかなか手をつけられなかったこと、全てに取り組もうとひらめいて。書道や絵画のデッサン教室に通ったり、ネイルアートも始めたんですよ。その時間が癒しになっています。
西山さんご自宅のそばから見えるオーシャンビュー
Dr.衣理
素晴らしいチャレンジですね。感性がどんどん磨かれていきそうな気がします。
西山さん
本当に(笑)。しかも、私は20歳から京都が好きで、いつか京都に住みたいと宣言していたのですが、2、3年前に京都の化粧品会社から、カラーコスメのアドバイザーの仕事が舞い込みまして!
Dr.衣理
引き寄せの法則ですね! 舞さんの生き方が変わるとともに、新しいことが舞い込んできたのでしょうね。
西山さん
そうかもしれません。以前は、すごく神経を使って仕事をしていて。しかも、そんな仕事のスタンスを変えることなく、何十年もどっぷりと(苦笑)。それが、4、5年前から、そんなスタンスに固執するのをやめて、生活スタイルも変えて、いろいろと解放してきました。これまでのことは有難く楽しませていただきましたが、これからはいままでとは違う、新しいことでお返しできれば、とも思っています。
Dr.衣理
そんな風に生活を変えてきたなかで、新型コロナウイルスが流行してしまいましたが。影響などはありましたか?
西山さん
実は生活環境を変えていたせいで、コロナ禍でも変化はあまりなかったです。こういう風に考えを広げていてよかったな、と実感しています。もし以前のままの私だったら、煮詰まってしまって、このコロナ禍の変化を受け入れられなかったかもしれません。
「舞さんを取り巻く生活環境が変わったことで、考えや気持ちがガラリと変わったのでしょうね。」…Dr.衣理
Dr.衣理
以前のインタビューでは、素敵な女性像としてオードリー・ヘプバーンを挙げていらっしゃいましたが、それは今も変わっていませんか?
西山さん
そうですね。ヘプバーンは普遍的な女性像ですね。ただ、それに加えて、さまざまなことを尊重できる女性は本当に素敵だなと思うようになりました。女性はこうであるべき、職業柄こうでなければならない、という枠にはめずに、「これも素敵ですね」と認められる女性。そうありたいなと私も思っているのですが。
Dr.衣理
もうそうなっていらっしゃるじゃないですか!
西山さん
いえいえ! とんでもない、まだまだです。なれたらいいなという気持ちはありますが…。柔らかさといいますか、さまざまなことを包み込んでいくような柔らかい人を素敵だと思いますね。
Dr.衣理
舞さんを取り巻く生活環境が変わり、気持ちや時間に余裕ができたから、そんな女性像を思い描かれるようになったのかもしれませんね。
西山さん
いま私がヘアメイクを担当させていただいている女優さんの話なのですが、彼女は元スーパーアイドルだった方で、その後は女優として活躍なさっていて。それで、最近、歌手として復帰されたのですが、この方も「女優は女優でなくてはならない」というお考えはお持ちでなくて、やりたいことにどんどん取り組んで、変化を楽しまれていて。
Dr.衣理
お仕事のふり幅が大きい方なんですね。
西山さん
はい。そんな姿を間近で見ているので、こんなに成功されている方でもチャレンジされていく、というのは自分にも励みになりますし、まだまだいろんなことができると勉強させていただいています。
Philosophy of Beauty キレイの哲学
香水
香水瓶のフォルムが好き。
眺めているだけで乙女心が上向きに。
「香水瓶を眺めているだけで気分が高まります。職業柄、普段はあまり身に着けませんが、自宅で楽しんでいます。」
眺めているだけで乙女心が上向きに。
「香水瓶を眺めているだけで気分が高まります。職業柄、普段はあまり身に着けませんが、自宅で楽しんでいます。」
西山さんお気に入りの香水たち
ディオール
メイクアップとは、と原点に戻れる作品集。
「普段は“女性を美しくする”というリアルなメイクアップを施していますが、この本に収められているメイクアップはすべてアーティスティックで、メイクアップアーティストの“アーティスト”の部分をくすぐってくれます。メイクは時にはアートとして、あるいは絵画の1枚と比肩するような迫力があるので感性が刺激されます。デザインやタイポグラフィも美しい。」
「普段は“女性を美しくする”というリアルなメイクアップを施していますが、この本に収められているメイクアップはすべてアーティスティックで、メイクアップアーティストの“アーティスト”の部分をくすぐってくれます。メイクは時にはアートとして、あるいは絵画の1枚と比肩するような迫力があるので感性が刺激されます。デザインやタイポグラフィも美しい。」
The Art of Color/ Dior
イースペシャル公式YouTubeにて公開!
西山舞さん流
~マスクで映えるポイントメイク術~
今や生活に欠かせないものとなったマスク。
そのマスクに合うメイクがわからなかったり、印象が強くなってしまうなど、
メイクに関するお悩みも多いのではないでしょうか?
今回のゲスト、ヘアメイクアップアーティストの西山舞さんに
『マスクに映えるポイントメイク術』を伝授いただきました!
トレンドを踏まえつつ、柔らかさと優しさあふれる上品メイクを皆さんもぜひお試しください。
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